ホルミシス臨床研究会の前身は、2004年頃より低線量放射線(ホルミシス)療法に着目し、研究・実践を続けていた医師や企業の有志による勉強会(または親睦会)に端を発します。ここで多くの動物実験データおよび人体への臨床例が蓄積されるに従い、放射線ホルミシスの臨床応用を円滑に推進する組織を設立する機運が高まり、2007年10月、前出の有志を中心に「有限責任中間法人ホルミシス臨床研究会(設立当初)」が正式に発足するに至りました。同年11月14日にはこの分野の先駆的権威であるトーマス・D・ラッキー博士らを日本に招き、国際シンポジウム(横浜)を開催。医師と企業が協力して、国内におけるホルミシス療法の正しい啓蒙と普及を第一義とすることが確認されました。

以下は、この時に採択されたホルミシス臨床研究の設立趣意です。

1.ホルミシス臨床研究会の運営は医師を中心とする理事会および学術研究会の主導のもと、これをサポートする企業(特別賛助会員・賛助会員)や一般会員により適切に行われる。

2.具体的な臨床応用については、次の展開を基本とする。

低レベル放射線の患者または応用希望者への各種適用には、身体状況に応じた臨床的判断に関して臨床医(ホルミシス臨床研究会が承認する会員)から専門的な指導を仰ぐ。また実践(臨床応用)後はその詳細報告を臨床医(前出)を通じて、ホルミシス臨床研究会に提出する。これらのデータは年2回程度のペースで開催される各種研究会や個別の情報交換会で発表・共有される。

患者または応用希望者の初期状況・低レベル放射線適用内容期間に応じた身体状況の変化(効果)に関する臨床データの蓄積は、放射線ホルミシス臨床応用の円滑な発展のために運動、温熱、医薬用投与などに分けてホルミシス臨床研究会にて適宜記録・蓄積する。これらのデータは年2回程度のペースで開催する各種研究会や個別の情報交換会で発表・共有される。

ホルミシス臨床研究会の活動は、米国マサチューセッツ大学公衆衛生学部に本部を置く国際ホルミシス学会の活動に包括される。このため、適宜選出された臨床医は国際ホルミシス学会の定例年会などに出席し、臨床適用の実績を発表する必要がある。また、これに関して企業(特別賛助会員・賛助会員)は臨床医の発表データ作成などに適宜協力するものとする。

 
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